鉢呂元経産相辞任と脱原発勢力に対するメディア圧力

鉢呂元経産相が辞任して枝野さんが後任を務めることになりましたね。

いやそりゃね、死の街という表現が悪いとか、放射能つけたとかふざけんな、みたいな話はわかりますよ。常識から逸脱してると思う人もいるでしょう。被災者への思いやりが感じられないとかおっしゃるわけでしょう。そこの倫理的配慮については一旦置いておくとして、実質的な話をしましょう。


まず第一に、鉢呂さんて今回の組閣で脱原発勢力の最前線なんですよ。脱原発団体が鉢呂さんが就任したぞー!ってプレスリリース出すほどの。

http://e-shift.org/?p=1225


一方経産省って何やってるところか。例えばだけど、原発に関するインターネットメディア上での言論を統制しようとしてるわけですよ。二億くらい予算つけてそのうち7000万出してアサツーディ・ケイ雇ってTwitterとブログ監視しろとか言ってんですよ。以下端的でわかりやすいソース。

http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/851.html

記事にある通り別に今始まったことじゃなく、ずっとやってるんですよね。
ここに来て当然予算は跳ね上がってるわけですけれど。まぁそのくらいの予算が余裕で出せるだけの利益が流れるシステムがあるってこと。


さて話を戻すと、メディアには記者クラブってものがあるわけですよ。
大手メディアの方々だけが省庁やらの公的な組織を監視するやら何やら言って、フリーの記者とか利権に絡まない人たちを排除して独占的に取材出来ると。
そうすると記者クラブ絡みで出てくる報道というのは、メディア全体の都合に依存してくるわけですよ。各メディアの都合では報道しづらくとも、全メディアが意図することであればみんなで好きに操作できちゃいますよね。
経産省原発潰されたら困るわけだから下手したら経産省本体からメディアにお金かそれ以外の何かが流れるわけですよ。そもそもメディアだって東電から金もらって報道してるわけで、原発潰してもらっちゃ困る方々が沢山いるわけですよ。

今回の件に関しては鉢呂さんが反TPP勢力だったとかそういうのも絡んでると言いますし、前原政調の身代わりが必要だったとか、そもそも本人がやめたがってたでしょとか、まぁ諸説飛び交ってますけど、僕が言いたいのはマスコミの陰謀がどうとかいうことじゃなくて。

僕は脱原発勢力に関しても推進派に対しても、支持も反対もしません。ただ下らないデモはやめろよ、もう一方で利権ベースでモノ言って国腐らせるのもやめろよ、ってくらい。原発があった方がいいのか無い方がいいのか、それは専門家の考えに従うか、国を変えたい熱意ある人たちが『ちゃんとした方法で』何かアクションを起こしていくでしょ。それは悪いことじゃない。


ただね、少なくとも偏向報道とか情報操作なのは明らかなんですよ。死の街発言はlivedoorの堀江さんの時と同じでフレーズの一番聞こえの悪い一箇所切り取ってリフレインだし、もう一方に関してはソースさえない。本人の覚えがないって言葉が偽りだって言うならどういうシチュエーションで何をどう言われたのか出てきて喋るでしょ記者が。それが出来ないってことは下手すりゃ捏造なわけですよ。だって鉢呂さん以外に口きける人は、みんな鉢呂さん降ろしたいわけだから。



そんな現実を知っていて配慮に欠けるヤツに政治は任せられないとか、能力が無いから他の人に、とか言ってるならいいですよ。それは確かにそうなのかもしれない。でもそれを知らないから言ってる人のどれだけ多いことか。もちろん知らない人が悪いというよりも知らされない制度が悪いわけなんですけれど、腐った人たちは腐ったままでしょうから、国民がリテラシーを上げていく流れしかこれを防ごうとするものは無いのかなぁとも。

今日は背伸びして時事ネタでした。それではまた。